2016年01月10日

らじらー2016.01.09 映画『ピンクとグレー』公開



NHK らじらーサタデー
2016.01.09

映画『ピンクとグレー』公開について



シゲアキさん
ゴリさん
中島裕翔くん


◆試写の感想は?


シゲ:62分後の衝撃っていうので今、わりと予告編も打ってますけどね、まぁそこだけじゃなくて色んな部分で面白いポイントがあるんじゃないかと、思いますけどねぇ

ゴリさん:もちろんシゲは見たんでしょ?


はいはい、試写会で10月ぐらいに見ましたね


どうでした?


どうでした…?どうでした…不思議な気持ちですよねやっぱり


自分が頭の中で描いて文字にしたものが、第三者によって具体化されるわけじゃない



でもね、結構アレンジされてるんですよ。だから、自分の原作の映画化っていうだけじゃないところはあるんですけど、まず一番はホッとしましたね。

やっぱりもう、5年前に書いてたんで。
で、2月とか3月とかに5年前書いてて、暗~い部屋でね?暗い話を書いててね?
これがまぁ出るかも分からない状態だった作品が5年の歳月を経て明るみに出て。

その間に色んな人が言うんですよ、「映画化しなよ」とか、「キャスティングは俺だったらこうだな」とか勝手に発表するんすよみんな!いや、映画化の予定もないし何勝手に発表してくれてんだよと!

で、実際にちょっと映画の話、というか映像化の話も色々来たんですけど何か頓挫しちゃったりとか、僕自身も色んなこの『ピンクとグレー』に振り回されてきた中で、ようやくこう映画化する!そして映画化、今日公開!ってなって。やっと、やっとか!っていうホッとした感じ

ふーん、こう作るんだ、っていう喜びとか不満とか出てこないの?


まあもう預けた時点で、不満もクソもないというか、ま別だと思うんで。
ひとつの映画としてへぇー面白いなー!っていう部分ありましたし。
結構面白かったのはあの、「あっ頭ん中で描いてたのとおんなじだ!」とかね。「この間取り一緒だ!」とか。

逆に言えばこう、そのキャラクターの気持ちが分かりすぎるから、なんか違うところで、変なところで泣いちゃったりもするし

あ、もう自分でも泣いちゃう?

そういうシーンもありましたね



◆主演 裕翔くん

後輩で主演をつとめた中島裕翔くんの演技はいかがでしたか?


いや頑張ってくれたんじゃないすか!
僕がね彼にうまかったよっていうのも変な話で。
ほんとに一生懸命やってくれたってことが嬉しかったというか。彼も元々原作読んでくれてたのもあったし、自分の主演作っていうことで力も入ってたと思うし。

まぁ何よりこの映画の一番の理想は、ほんと中島裕翔の代表作になることだと僕は思ってるんですよ。
だからまぁ、彼がこの映画でたくさん何か、飛躍していくといいなぁーと思ってますよ。

なんかね何箇所か、そのやっぱ『ピンクとグレー』って自己投影した作品だったので…。
なんかね…すごく自分がいっぱい入ってるんですよ、自分の内面というか。何箇所か、裕翔が僕に見えたりするんですよね。「お、今の顔俺っぽい」みたいな。こうちょっと変な感覚なんですけど。

そういうのも含めて頑張って裕翔が…なんて言うんですかね、キャラクターを理解してくれたんじゃないかなーと思いましたね

その中島裕翔くんからメッセージが来てます!


お!ありがとうございます!



裕翔:シゲさん、ゴリさん、らじらーリスナーの皆さん、こんばんは!中島裕翔です!

本日からですね、映画『ピンクとグレー』が公開されました。

こちらはシゲくんが書いた原作ということでですね、ちょっとシゲくんについて話したいなぁと、思うんですけど。

撮影前ですね、やっぱりどうしても先輩の原作と、そして僕は映画初出演で初主演の大役を務めさせていただくと、なった時にですね。やっぱり大変緊張していて。
シゲくん、僕大丈夫ですかね?って訊いたんですけど。そしたらシゲくんは、「や、俺裕翔は大丈夫だと思ってるよ」って言って頂いて。わっ!かっこいいな…!と思って。

で、撮影中にですね、「どう?撮影大変?」つって(来てくれて)。
やぁもう難しいですよもう色々考えて、シゲくんが描きたいこととあってるのかどうかってことも考えますし、ちょっと今悩み中です…って言ったら、「いやでもさ、その悩んでる顔がちょうど映画に出るんじゃない?」って言って頂いて(笑)おお~かっこいい~~!と思って(笑)

で撮影終わってからですね!
「ちょ、も一回感想言うけど。確かに俺は『ピンクとグレー』について一番考えてるし、主人公についてもすごく考えてるけど、これは俺の映画じゃなくて、裕翔の映画だし、お前の代表作になってほしいな」って…。サラッと。

だからもう三段階でかっこよかったんですよすごい、シゲくんが!

僕にとってもすごい貴重な経験になりましたし、いい作品になったと胸を張って言えるような作品なので、ぜひ皆さんにも見ていただきたいなと思っております!
以上、中島裕翔でした!



さぁ、いかがですか今の聴いて


いやもうほんっとにね、色んなところで同じ話をしてほしいなーと思ってますね

はっ…(笑)

え~加藤シゲアキがかっこよかった!いいこと言った!っていうエピソードをねやっぱりね。
ラジオのみならず色んな媒体で。テレビでも言ってほしいなと思いますね。へへへ(笑)



そのー中島くんがさ「自信がない」って言ったけど、「いやぁあの裕翔でいいよ」って言った理由はまず何だったの?

そういう、そういう役なんですよ!
…まぁこれネタバレちょっと関渉するかもしれないですけど、僕が会ったときの、僕が現場に差し入れがてらちょっと見に行ったときにそれを言われて。

その時のシーンはそうやって悩んでるシーンなんですよ。だから…もうそのまま、でいいんじゃないの?っていうことで


不安な気持ちをそのままで演じればいいんじゃないかと

そうです、ずっと葛藤して苦しんでるキャラクター、なわけで。
それが正解だと思うよ、みたいな…感じでしたよ。実際にそう思いましたし。
それは実際にスクリーンで見ても間違ってなかったんじゃないかなーと僕は思いましたけど



実際観終わって、裕翔くんの代表作になるなって思った?


あぁ思いましたよ!ほんとにむき出しでしたね!
あの、よくなんか、僕も『ピンクとグレー』書いた時に言われたんですけど…あの、「スッポンポンだな!」って言われたんですよ色んな人に(笑)何か「むき出しで書いてる」って。

だからなんか、こういうのは例えばジャニーズだから止めようとかいうのがなくて、もうスッポンポンでむき出しで、内臓見せるくらいの。もの、作品で書いたんですけど。

その気持ちが多分裕翔にもあったのか、すごく彼もむき出しで、お芝居してくれた…っていう。
なんかね撮影は時間がなかったり、始まってすぐクライマックスのシーンだったりしたみたいで、やっぱりかなり大変だったとは思うんですけど。見事に演じ切ってくれたんじゃないかなぁと思いましたね



◆行定監督に嫁ぐ

監督は何かシゲに対して、本の感想とかあった?


最初に映画化を知ったのが監督と会った時に知ったんですよ。
関ジャニ∞の丸山くんが行定さんと共演してて、「シゲちゃんと会いたいって言ってるんだけど、いい?」って言われて。あぁぜひぜひ!って言ってごはん会をしてもらったんですよ。

で何で会いたがってんのかなぁと思ったら、「実は加藤くんの『ピンクとグレー』やることになったんだけどさぁ」って言われて。俺そこで知ったんですよ。映画化決まったんすね!っていう(笑)
ま、先走って行定さんも言っちゃったんすよ。でも、たぶん準備したいから早く。

でそんときに、すんーごい熱量で『ピンクとグレー』を愛して下さってて。僕よりこの作品のこと好きなんじゃないかなみたいな。すごい褒めてくださって。


まぁ嫌だったらね、映画化しないと思うんですけど。
それで…うん、そんな風な監督だったんで、まぁここまで愛してくれてるんだったらもう預けていいかなみたいな。

だからこう、なんて言うんですかね、子供が、娘が大きくなった…のが作品だとして、娘が結婚して嫁ぎにいくみたいな、感覚。
だから嫁ぎ先がもう行定さんだから。まぁまぁ、だいじょぶかなーみたいな



◆小説と違う脚本とテーマ

そっかそっか。そこまでいちいち、嫁ぎ先までとやかく言いたくないしね


そうそう!そうなんすよ。で、その脚本とかも来て、最初やっぱ思いますよ!全然違うんだもん!

おー

色々思うし戸惑うけど……まぁでもそれを言うことも違うかなって。

やっぱもう、多分そんなことは、僕が今思った「いやココのアレは大事にして欲しかった」とか例えばもしあったとしても、そんなことは向こうの方がもっと考えてるわけで。

分かってるけど、こうした方が一番映画に適してるっていうプロ達が考えたそれに乗っかる方が、経験としても面白いかなぁと思って


シゲが小説で伝えたかったことは映画とはブレてない?



………、テーマは違いますよ。や、え…って…おぉ…うんと…言うと!
まぁ僕が書いたテーマを分かりやすく言うと、「屈折した友情」というか。
小説の中にも文言があるんですけど。「恋とか愛の類ではなくて」っていうフレーズがあって。
そうではない何か屈折した友情みたいなものを描こうとしてたんですけど、映画はもう一個なんか先の先というか。「決裂」なんすよ、テーマが。だからある意味矛盾してるじゃないですか。


でもそれはあの、反対というよりも、延長線上にあるようなメッセージっていうか。まぁこれはひとつの正解。
これが別に小説に対する完璧な正解じゃないけど、ひとつの正解、として僕は受け取りました…ね。

うーん…それもやっぱり、何でそうしたんですか?って行定さんに訊いたら、「まんまやったら小説に勝てない」って言ったんすよ

うんうんうん


「この小説が素晴らしいからまんまなぞったらその小説に勝てない。 ただの焼き直し。だったら、僕は映画としてまたもう一個面白いものにしたい」って言ってくれてて。

まぁある意味すごく真摯な姿勢だなと、小説に勝ちたいわけじゃないですか。僕にこう…逆にむき出しの僕に行定さんもむき出しで挑んでくれたっていう。

その姿勢に、あのもう僕は感動したので。もちろんあると思うんすよ、原作好きな人多いんでファンの方でも、『ピンクとグレー』は特に。「何か思ってたのと違う」とか。でもまぁそれはそれでいいと思うし。

何か、それぞれがこの『ピンクとグレー』に対して「それは違う、私はこうだ」って思うことで、また『ピンクとグレー』がよりこう…素敵な世界に…行けるのかなぁなんて思いますけどね

みんなの気持ちをスッポンポンにする作品なんだね


なんかねぇ。そうらしいっすよ。なんか僕がむき出しだからwなんか、服着てるのが逆に恥ずかしい!みたいなw
「銭湯でみんなタオル付けてないのにアタシだけ付けるの?」みたいな。「恥ずかしい!」みたいな感じになるんじゃないすか?(笑)

取っちゃう?じゃあ。ピンクとグレー見せちゃう?みたいな

やめて下ネタみたいじゃん!ちょっと急に行き過ぎてますよww


ははははwwごめんなさいww


◆映像化できないものを書きたい!

ちなみに今後はどういう小説を書いていきたいとかあるの?テーマ的に


どうなんすかね、別に映像化することが…まぁ今日…他局ですけどね、ドラマも…(放送開始)するんですけどねw


そうかすごいね!同時に始まるって!

そうなんすよ。だけど別に映像化したくて書いてるわけじゃないんですよ。

書いたらなんかそうなったし、今日するドラマに関しては、「映像化できないものを!」ってすごく思ってたんですよ。
でもアッサリされちゃったねドラマに。できるんだね。

だから、逆に言えば僕も、「映像化できない、これでもできるか!」みたいな、ちょっと(笑)映像と戦う気持ちで、小説書いてみるのも面白いかなーって

書きたいテーマある?次回作


いぃっぱいぃあります……!けど…でもね、ここで言えるテーマだったら書かないかも。
一個じゃないんですよテーマって、今さっき「友情」って言ったけど他にもいっぱいあって。
なんか、言葉にできないテーマを言葉にしたいから。なんかそれを今探してる感じですかね


言葉にできないテーマを……

探してるんです(笑)

探してる


だって「切ない」っていう言葉を…「切ない」ってことを伝えるために、4文字のために、12万字とか書くわけじゃないですか。「これ切なかったね」って言わせるために12万字だから(笑)
「切ない」っていう言葉で終わらないなんか、ねぇ。メッセージを探しています、今、日々。

…何かちょっとかっこいいね今、作家みたいだね俺w

そうだねぇ、ちょっと今日かっこいいね。なんか、裕翔くんのコメント後からずっとかっこいいよ


おーなんかありがとね、裕翔。ほんとにw





2015年11月04日

ドブに捨てられた喜さんの版木

平成4年11月4日  朝

安原喜弘さん逝去から23年が経ちました。

舞台フレンドの原案である著書、昨年は品薄でしたが今は手に入りそう。ミステリアスな安原さんの、温かく切ない物語です。

『中原中也の手紙』安原喜弘(昨年の記事。私なりにとらえたこの本のミステリアスさ)  http://moezo.blog.jp/archives/1012881212.html )


さてドブに捨てられた喜さんの版木の話。 

劇中強い印象を残したエピソードですが、脚本の横内謙介さんはどうやってこれを書いたのでしょうか?どこまでが実際あった話?

前に書いたものの公開しなかった記事ですが、安原さんの命日の今日、せっかくだから上げておこうかと思います。もしお暇があれば、1年前の舞台の思い出に浸りつつゆるくご覧頂けたら嬉しいです。(えぐいほど長いです)


*******************

(戯曲『フレンド-今夜此処での一と殷盛り-』横内謙介/悲劇喜劇2014年12月号)

中也:喜弘。お前が表紙を描いてくれ。
喜弘:え?
中也:『山羊の歌』のブックデザインだ。お前がしてくれ。いつか見せてくれただろう。学生の頃、作った文集。オレはあの表紙の絵が好きだ。お前には画才がある。

定吉:そうだよ、ヨシは作文も上手だったけど、絵はもっと褒められてたんだ。オレはてっきり絵描きになると思ってたぜ!
中也:ヨシ。…描いてくれ。
喜弘:僕なんかでよければ…!

(ここ、戯曲だと「喜弘。描いてくれ」なんですが、要さん演じる中さんは仲良し幼馴染定ちゃんが「ヨシ」って呼ぶのに揃えて初めて「ヨシ」って呼んでたんですよぉぉ……かなめんくっそお……萌え…!)



●閉店後のフレンド

喜弘:こんばんは。ごめん、遅くなっちゃった。いいかな。
秋子:大丈夫ですよ。…出来た?

喜弘は抱えた風呂敷から、一枚の版画と版木を見せる。

秋子:これは…壺?
喜弘:うん、古代の壺。無骨に、でも温かいイメージで。敢えて木版画にした。
秋子:へえ……
喜弘:明日、青山さんのお宅で、出版社の人たちと会って見せてくる。ちょっと緊張するけど…
秋子:大丈夫だよ、とてもステキよ。
喜弘:実は自信がある。思い入れある中さんの詩集だからさ……今度、絵本でも作ってみようかな。やさしい詩に、絵を添えて。
秋子:それが良いと思う。ヨシさん、どっちも上手だから。
喜弘:さあ、これで一区切りだ……小林さんと復活して、中さんの周りも随分賑やかになってきたし、そろそろ僕も自分の道を探さなきゃ…
秋子:良い絵だよ。うん!
喜弘:ねえ、秋ちゃん。ひとついい?

(ここから、ヨシさん決死のプロポーズ) 

僕と、交際して欲しいんだ!
もちろん結婚を前提として。僕は君のことが好きだ。
どうすれば君の苦しみに寄り添えるのか、ずっと考えていたんだ。正直、ボクに何ができるか分からない。ただ、君のことが好きだから、君のことを守ってあげたいと思う。
一緒に祈ろう。そして、生きてる僕らが力を合わせて、みんなの分も生きていこうよ。…ふたりでさ。

大丈夫、絶対死なない。僕は秋子を悲しませない。約束する……

喜弘はもう一度、秋子を抱きしめる。 

(ひーーーーーー!!!!!(大脱線))



●秋子の両親に結婚の申し出をする場面。同時に、版木を青山のサロンに見せに行った日。

秋子:どうだった!表紙の版画?
喜弘:うん……あれはボツだ。
秋子:え?
喜弘:不採用だよ。
秋子:な、なんで?
喜弘:うん、いいんだ、それはもう…それより、すみません、お時間頂いて。


喜弘は秋子と結婚したい、近々教師として就職する、と両親に話す。快諾されたところで、中也と泰子が現れる。
青山の家でのことを中也に詰め寄る秋子。


喜弘:もういいんだよ、もういいんだ…
秋子:何があったんですか?
泰子:聞いてないの?
秋子:はい。ボツだとは聞きましたけど…

中也:ボツはボツでも水没だ。青山さんちの家の隣のドブ河に。いきなりボチャーン。アレにゃぶったまげたな
泰子:ちょっと、よしなよ中也…
中也:だってしょうがねえだろ。事実なんだから。なあ喜弘。

喜弘:うん……青山さんがね、一目見るなり、なんだこの汚い絵はって。版木もろともお宅の窓から投げ捨てたんだ。ちょうどそこにドブがあってさ…

泰子:青山も怒鳴りつけてやったわよ。どんだけご立派な評論家サマか知らないけど、人が精魂込めて作ったものを。無礼にもほどがあるだろうって!
中也:(笑い)あの一派は芸術に対して激烈だからな。容赦がねえんだよ。あのサロンじゃ、小林だって火だるまにされんだぜ。喜弘は水攻めだが、文字通り、良い洗礼だ。ドブ河の洗礼だ!

秋子:ふざけないでよ!何なの、それは!!…ドブ河に捨てたって…それであんたはどうしたの?笑ったのか、そんなふうに笑ったのか!ヨシさんの魂がドブに捨てられて!絵はどこよ?この人の絵は!
中也:だからドブの中だ。
秋子:拾って来なさいよ!真っ先にドブに飛び込んで!何すんだって、そいつのことぶん殴りなさいよ!どんな大先生だろうとさ。友だちならそうするでしょ!

友蔵:おい秋子、もうやめろ。女がしゃしゃり出んじゃねえ。

喜弘:秋ちゃん…

秋子:許さないから。あたし一生あんたのこと許さないから!

中也:喜弘、ダメだ。こいつは芸術家の妻にはなれんぞ。この結婚はお前を不幸にする。今のうちにオレがぶっ壊してやろうか。なあ喜弘!

喜弘:中さん、いいかな……(一同に)すみません、お騒がせして。…僕、決心しました。終えることにします。文学と芸術の冒険の旅を。


中也:ふざけるな!これしきのことで挫けるお前じゃねえだろ!これからだろ、オイ!第一、お前はオレ以上に文学を愛してんじゃねえか。オレが弱音を吐いても、続けろと言ったのはお前だろ!

喜弘:そうだよ。中さんは天才だから。でも僕は違うよ。文学も芸術も愛しています。でも、僕に特別な才能はない。それがよく分かりました…………ただね、僕は中原中也という詩人の才能に、人より早く気づくことが出来た。それが誇りです。

今日、青山さんのサロンで、きら星のような我が国の知識人と目利きたちが、中原中也の詩を熱く語り合っていました。まるでランボーやボードレールを語るように情熱的に。その光景が僕は心から誇らしかったです。

その輪の中に僕もずっと居たかったです。けれどあそこは選ばれた人だけが入場を許される特別な場所です。僕はそういう最高の場所に憧れて、冒険の旅をしてきました。そして今日、その入口までが、僕のたどり着くことのできる限界なんだと思い知りました。…容赦なく却下されて、むしろ、清々しい気分です。

デザインは誰に決まりましたか?

中也:喜弘だ。もう一度描け。諦めるな。あいつらが参ったというまで描け。

喜弘:だめですよ。そんなのちっとも嬉しくない。誰にお願いすることになったんですか?教えてください。

中也:…高村さんだ。高村光太郎…

喜弘:すごい。日本一の芸術家じゃないですか。それなら一点の悔いもないです。大いに満足です!

中也:そんなこと言うなよ喜弘!行こうぜ、ふたりで。この先まで。ずっとずっと!

喜弘:僕は、これから秋子と新しい暮らしを始めます。僕には新たな任務ができたんです。愛する人を守り通すという、大役です。秋子と子供を作り、家族を持ちます。

叫び、暴れる中也と止める定吉。


中也:馬鹿野郎!喜弘、テメエは偽善者だ!心の熱さがない冷血漢だ!悔しいなら、なぜ叫ばん!悲しいなら、泣き叫べ!オレが憎いなら、殴りかかれよ!!おい、殴れ、殴れって!!

喜弘:冒険の旅は終わったけど、友だちです。僕たちは、ずっとずっと友だちです。

そして中也の手を握る。
中也は振りほどこうとするが、喜弘は離さない。

喜弘:僕はこれから船を漕ぎ出すんです。大切な人を乗せて。この世の荒波を超えて行きます。あなたが作る、櫂歌を口ずさみながら。一日働き疲れたら、あなたの作った、美しくやさしい夜の歌に癒されて、大切な人とともに、明日のために眠ります。だから作ってください。これからも、そういう歌を。


中盤の見せ場であり、わたし最大の号泣ポイントでした…
 

*******************


このシーンに関わる部分を、文献や資料から。



『遊歩場』第2号表紙(昭和2年5月)


口絵(同)
安原さんが高校時代に仲間と作った同人誌。第2号は安原さんの編集で、木版の表紙と扉、凝った作りの詩画集だったそうです。 

表紙もこういう作風だったのかな。


安原さんの息子、安原喜秀さんの著書から。

「(昭和7年9月のこと)やがて本文の印刷だけはどうやらかなり満足に出来上ったのであるが、それ以上の金が最早や如何としても工面できず、切り離しのまま私の家に引き取って保管することにした。(中略)
表紙の版木は原稿も思わしくない上に、版の出来も不首尾で、その後これは古河橋のたもとから泥河の中に抛り込まれてしまった。(講談社『中原中也の手紙』安原喜弘 p.99)

表紙が誰のデザインなのか、どうして橋のたもとから抛り込まれてしまったのか、まったく不明のままであったが、(『中原中也の手紙』の)初版以来33年後にして明らかになった。

装幀は中原は是非共私がやるようにといって聞かないので、私が大きな壺の画を表紙いっぱいに描いて制版屋に渡し、木版はできあがったが、中原と二人で青山二郎の二つ橋の家に見せにいったら、青山は一目見て、「なんだこんなもの」というなり窓から放り出して、下の古川の流れにすててしまった。ばちゃーんとにぶい音が下の方で聞こえた。(中原中也研究6 p113『小林秀雄の思い出』昭和58年10月 安原喜弘)

つづけて「私の装幀の話はこれでおしまいである」と打ち切り、描いたものについて永遠に蓋をした。珍しく「ばちゃーん」という生々しい音が添えられて、喜弘の無念の思いが伝わってくる。青山の強さとこの芝居じみた捨て方も気になる。
(中略)少なくとも、喜弘にはよほどショッキングだったに違いない。私には、この出来事で、喜弘の造形に対する表舞台の意欲は折れて、へなへなとなってしまったのではないかとみえる。
(エッセイ『ばちゃーん』)

喜秀さんは、詩人が表紙を描けといって聞かなかったのはすでに『遊歩場』を見せられていたからでは、と推測されています。 


「いつか見せてくれただろう。学生の頃、作った文集。オレはあの表紙の絵が好きだ。お前には画才がある。」


中也の強い願いで安原さんが表紙に壺の絵を描いた。その版木を、青山がドブ河に捨てた。 それを機に、安原さんは芸術を諦めた。

なかなか現実に忠実なエピソードだったと分かりました。でもだとすると…安原さんのその時の気持ちを思うと、余計につらい… (フレンドの小道具の版木も、画面いっぱいに壺の絵と山羊の歌の文字が描かれてました)


これについて青山は 、

装幀は始め安原が木版自堀で、成田山のお札の様な大きさの字を、あの大きな本一杯に彫つて来たのを、私が(何だ、こりやア)と言つたので、中原が黙つて版木を一之橋の川へ窓から打(ぶ)ち込んだのを覚えている。代つて私が装幀をやる筈だつたが、兎に角経済的に言つて右の様な訳で結局ああいふ無地の無難な本になつて出たのであつた。」

(昭和26年 創元社版『中原中也全集』月報)

(わあw中也がやったことにしたww青山の勘違いかな?安原さんが真実を書いたのはこの30年以上後です)

では、青山はなぜそんなことをしたのか。 本当に安原さんには才能がなかったのか。 


事件の2年後、やっと『山羊の歌』を出版してくれるところが見つかりました。
野々上慶一さんはその書店兼出版社「文圃堂」の創立者。 

●野々上慶一 『山羊の歌』のこと

私がはじめて中原中也に会ったのは、昭和9年のたしか夏の終りか、秋のはじめの頃(中略)

その時、私はからだをこわして病床にありましたが、中也は私の寝ている部屋に入ってくると、「小林秀雄の紹介なんだが……」と低い声で呟くように言いながら、寝床の横にチョコンと坐りました。(中略)

やがて持ってきた風呂敷包みから、表紙のない刷り物を、私の枕元に差し出しました。見ると英国製と思えるコットン紙を使用した立派なものでした。彼はどうしても自分の詩集を文圃堂で本にしてほしい、と前置きして、かすれた声で、熱心に一気に喋り出しました。

それは、本文は既にこのように出来上がっているので、あとは表紙を付けて、できれば箱も付けてほしい。それから装丁であるが、『宮沢賢治全集』のようなのが気に入っているので、是非あんな本にしてもらいたい、ついては高村光太郎さんにお願いして字を書いてもらいたい。「高村さんのような字が好きなんだ、あれはいい字だよ」と中也はしきりに強調したのをよく記憶しています。

(中略)装丁は安原から青山に移ったのは、そうだったようです。といいますのは、装丁の下書きを青山の友人竹田鎌二郎氏が所持していて、それが出てきたのです。

(中略)青山が編纂した図録『甌香譜』の中の、唐三彩の小皿の四弁の花模様を、明らかに模写したものとおもわれるものなのです。(これを青山さんは、後に自著『眼の引越』の装丁に使用しています)


しかし、何故青山がこれを使ってやらなかったのか、私は知りません。青山が旅行中だったためなのか、経済的なことも絡んで、青山がいや気がさしたのか、中也が気が変ったのか、私にはわかりませんし、いまとなっては、根掘り葉掘り、調べてみる気は、私にはありません。

装丁のことについては、中也は青山二郎のことなどひと言も言わず、高村光太郎さんに頼んでほしいと言ったことは、前に述べた通りです。高村さんは賢治全集ばかりでなく、中也の本も快く、しかもタダで装丁をしてくださったのでした。(高村光太郎は『宮沢賢治全集』の装幀を担当してました) 



 『山羊の歌』装幀は
昭和7年9月時点→安原さん
昭和8年時点→青山二郎
昭和9年11月→出版に合わせて高村光太郎に依頼

と移ってます。まぁ結局、中也や青山の心情はわからない。

のですが、

この青山の装丁の下書きというのがこちら。


右が『山羊の歌』下書き左が自著『眼の引越』


昭和9年(山羊の歌の下書き)から昭和27年(自著『眼の引越』)まで、ほかに使わなかったのだから、よほど気に入った、取っておきのデザインである。(中略)
その花模様に、26年後に自著に使うくらい愛着があった、それを使おうとしたくらい中原に愛情があった、ということだろう。
(大岡昇平全集18 青山二郎装『山羊の歌』)


青山は青山なりに中也に愛情があった。青山さんイヤな人に見えますが、めちゃくちゃな中也に迷惑かけられつつ面倒を見てくれた結構な恩人です(変わったおじさんみたいだけど。ちなみに装幀家・美術評論家) 

装幀はもちろん自分に頼んでくれると思ってた。 


そこに安原さん…だったのかもしれない。

青山は嫉妬したのかもしれない。

そう思いました。

それも、思ったよりインパクトある作品だったのかもしれない。一目見てすぐ、わざわざ誰も見ることができなくなるドブに投げ捨てるなんて。

これは憶測ですが嫉妬まじりの行為であったとすれば、「安原には才能がない」というだけの理由ではなかったのですね。


もし、諦めなかったら……
違う未来があったのでしょうか。


*******************


しかし結局安原さんは文学も絵画も筆を折ってしまいました。

しかも誰に宣言するでもなく、少しずつ離れ、孤独のうちに。(安原さんは中也が亡くなるまで独身だったので、秋子のシーンはフィクションです)

中也は、そんな物言わぬ「沈黙家」安原さんの心が分からない、もっと不満や思いを聞かせてほしいと手紙に書き送り、安原さんはそう思われてたのかと大きなショックを受けたけど、結局そのまま中也は亡くなってしまいました。

現実はもっと悲劇的な道を辿りました。すべてがもやもやしたままでした。 

『中原中也の手紙』はもう二度と伝える術がなくなった安原さんの懺悔です。


*******************


こうして切ない事実を追えば追うほど、横内さんの中也と安原さんへの愛情を感じました。

このシーンは、記されたものたちの隅まで目を通し、語られなかった空白を使って、彼らのために横内さんが創り上げたもの。そして2人ができなかった「お互いの気持ちをぶつけ合う」場面だったのです。

 舞台フレンドの千秋楽後、私はツイッターで感想を書いてました。


横内さんがブログで「この舞台では、中也を泣かせたい」と書いていた。
観て思った。きっとこれじゃ号泣だ。

フレンドは、時を超えた2人の魂の救済だったように思う。
本の中の安原と中也は、すれ違ったまま別れた。
離れていく安原に、中也は気づいていた。言いたいことはいっぱいあった、言ってほしいこともいっぱいあった。でも、手紙だけではぶつけあえなかった

喜さんが諦めるシーンは、悔しくて悲しかった。背を向けられた中さんの心情を想って苦しかった。でも、喜さんと中さんのこのやり取りをみて、「あぁ、ようやくぶつけ合うことができたね。よかったね」って思う自分もいた。

中さんは孤独を感じた。中さんの死後、喜さんは自分が中さんを理解しきれてなかったと嘆く。
けど、燃え盛るフレンドで歌う中さんは、変わりなく喜さんのヒーローで。中さんの魂はあの喜さんの想い(「だから作ってください。これからも、そういう歌を。」)に応えた。

安原の魂を救えるあんな喜さん像になったのは、演じるのが増田さんだったからだと思う。増田さんはこれまで、手塚、坂東、真中…すこし真面目とかお坊ちゃんとかヘタレな役が多かった。気が優しく弱い。

でもそれは、増田さんのもつ最大の魅力がそこだから。太陽の笑顔。暖色の声。およそ芯から悪い人って気がしない、ハッピーオーラをまとった人。印象を変える挑戦だったストフルの千葉でさえ、根本は優しすぎて苦しむ人だった。それは当て書きの段階で、増田さんのオーラに引きずられた結果じゃないかと私は思っていた。 


そのやさしいオーラって、きっと強くなきゃ出ない。増田さんのやったやさしい役たちは、弱いけど、最後にはそこから立ち上がる強さがあって、それが人の心を打った。それを横内さんが「男らしさ」として拾い上げ、広げて見せてくれた。

安原は潔く男らしい人だけど、口数少なくすれ違いそれ故後悔を引きずって生きた。でも芸術や文学への情熱は、形を変えても消えてなかった。その静かな強さを、増田さんの中の強さと掛け合わせ、どちらも増幅させた。横内さんの目も凄いけど、それに十二分に応えた表現者増田に、震えが止まらなかった。

(ベタ褒めできもくてすいませんです(;∇;)w言い訳すると横内さんがまっすーに男らしさを感じる、そこを出したい!とおっしゃってたんです…!w)


れから秋ちゃん。喜さんと中さんだけでは、きっと安原と中也の魂は救えなかった。フィクションの存在、この物語一番のキーだったのは秋ちゃん。私は、秋ちゃんはもうひとりの喜さんだったと思ってる。

実在の安原は、ひとり孤独に文学から離れた。誰に宣言できるでもなく。それはとても辛いことだ。

悔しい気持ちを激しくぶつける。叱ってほしいときに叱ってくれる。(戦時下で中也についての本を書くことを) 止める秋子がいたから、(喜さんは) 自分がどんなに書きたいか気付くことができた。宣言できた。

そして(実在の)安原が誰にも知られることなく、戦火の中ひとりで守った手紙と原稿は、フレンドでは秋子が守った。 (2014年11月 9)



暑苦しいww

でも、文学・芸術を愛し、今も残る素晴らしい宝物を残した2人の先人を、芸術で泣かせてやろうなんて粋じゃないですか。

そして、増田貴久を通してならこの芸術は表現できる、そう思われたことが、増田さんのファンとしてとても感激することでした。


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安原喜弘さんという存在と、安原さんの愛した「中原の詩」を知ることができてよかった。フレンドという作品が生まれてよかったと、改めて思います。

安原さんの魂に感謝と敬意の気持ちを込めて。


非常にまとまりも締まりもない文章ですが、こんなところまで読んでくださりありがとうございました…!!





2015年10月29日

オリコン反映のまとめ(DVDランキング)


NEWS新曲『四銃士』
2015.11.25(水)DVDシングル
リリース決定

おめでとうございます!∩(´∀`)∩ワァイ♪

今年初めにオリコン反映について調べた記事を上げたのですが、時間も経ってるので少し直しました。
前記事→


オリコンの話の前に…
今回は初のDVDシングルでの発売ですが、ご存知のとおり、これはライブのDVD同様TSUTAYA等レンタルで手にすることのできないシロモノです。
聴きたければ・見たければ・買う一択

加えてこれまで出た金田一の主題歌は大体プレミア化していて、ネット転売業者などの格好のターゲットになっているようです。
予約しないで後からネット等で定価で手に入れるのはかなり難しそう。
 
定価で確実に手に入れるには、予約必須(特に初回盤)




さてオリコン。
DVDのランキングチャートは以下の2つがあります。

●オリコン総合DVDチャート
音楽、映画、アニメ、ドラマ、全部一緒くたの順位。しかしランキング系ニュースでは大体こちらの総合チャートが用いられます。
テゴマスの青春はDVD総合ランキング、ブルーレイ総合ランキング双方で首位を獲得しましたね♪


●オリコン音楽DVDチャート
上記総合から音楽もののみ抜粋。CDTVなど、音楽に特化したランキング番組ではこちらが用いらている様子。
まぁ総合で1位をとれば大は小を兼ねるでこっちも1位です(´・ш・)
パーフェクツ‼︎˖°



というわけで、粛々と総合ランキング1位を目指して∩(´∀`)

1.どこで買えばいいのか?

まずは調査協力店をチェック
オリコン公式 「調査協力店一覧」

http://www.oricon.co.jp/rank/about/ 
2015.10現在 全国約23,480店が対象


①CDショップ 店頭
公式「調査協力店一覧」 のうち、下記は注意

・タワーレコード(店舗) 
店舗により加盟・非加盟があるとの情報あり。

現在タワレコは全国89店舗
店員に確認してからがよさそうです。

(オリコンの書き方からすると、発売日ごとランダムに数十店舗を選んでいる可能性あり。2012年に問合せした事例では、タワレコとHMVが「集計の詳細は分かりかねる」と回答をしているので、毎回変わってるのかもしれません。こうなると自店が対象店なのか店員でもわからないかも…)
(TSUTAYAもこの疑惑がありましたが、今年TSUTAYA公式からセル全店舗が対象との情報が出されました) 


②家電量販店 店頭

・エディオン
・ヤマダ電機



・ヨドバシカメラ
・ビックカメラ
・コジマ
・ベスト電器


③インターネット通販

・Amazon.co.jp
・新星堂ONLINE
・セブンネットショッピング
・タワーレコード オンライン
・TSUTAYAオンラインショッピング
・HMV ONLINE

・イーベスト(ベスト電器グループ)
・ネオ・ウィング(CDJapan)


このあたりはオンラインショップ名がそのままオリコン公式に載ってるので大丈夫。


・山野楽器


店舗名では載ってるけど「山野楽器公式オンライショップ」という名では載ってないので、ネットのカウントがどうなるかいまいち不明。
でもネットショッピングの方が集計しやすいのかな?店舗はやってないけどネットはやってるよ(例:ベスト電器)みたいな感じもあるので、たぶん大丈夫。 


・Yahoo!
・楽天ブックス


yahoo!や楽天は出店の店舗によって違ってきます。
「楽天ブックス」から買うのであればOKですが、「楽天ブックスに店舗を置いてる別のネットショップ」だと心配。個別に注意が必要です。



余談ですが、こんな店舗も集計対象なんだ、へ~時代だね…と思ったとこ。
サークルKサンクスって店頭にCD置いてるの?

アニメイト
イトーヨーカドー
ヴィレッジヴァンガード
サークルKサンクス
日テレ屋web




2.いつ買えばいいのか?

①まず発売3週間前(11/3)までに予約。できるだけ店頭で!

店舗での発注 は3週間前までに行うそうです。(小さいところだと1ヶ月前までのところも)

3週間を切ると店舗の確保分が予約分に回される →店舗に並ぶ分が無くなる
→あとから「買ってみようかな」と思ってくれた人の手に渡らない

→売上伸びない 

((;;´-」-`))ヒイィィィ


ネットはたぶん販売する枚数が最初から限られてる(だから初回盤が予約で売り切れちゃう)。

あらかじめ販売する枚数が決まってない店舗からの予約注文が増えないかぎり、初回盤の増産はされません。すると初回盤の母数自体が少なくなってしまう。
また店舗も前作の売れ行きを見て発注するだろうから、店舗で買わないと次から並ぶことすらなくなる。
店頭予約数が後々まで影響するんですね…(恐) (;;´-」-`)重要…


※10/29追記
正確に言うと、JE、Jストームの商品は店舗から個別に発注はできないそうです。JE、Jスト側から各社(タワレコ、HMV、TSUTAYA等)にぼん!と分配され、各社それぞれが各店舗に割り振る。
その予約状況を生産側がチェックして、増産をかけ、増産分をまた各社に割り振る、という仕組みのようす。

とはいっても、やることは同じですね!

買い手として、この店舗にある割り振り分を3週間前までに予約で埋める!
→予約状況を見たメーカーが増産を決める!
→お店に追加で割り振り分がやってくる!!(かも!)
→店頭に並べる分も確保できる!!(かも!)

(それでも嵐さんは追加分も予約で埋まっちゃったりして店頭に並ばないこともあるとか…スゴイ…)


例えば、
タワレコ 1000枚
→A店500(3週前 予約400)
→B店250(3週前 予約200)
→C店250(3週前 予約200)
⇒(JωE)よし増産!追加で分配するぜ!

HMV 1000枚
→A店500(3週前 予約100)
→B店250(3週前 予約50)
→C店250(3週前 予約50)
⇒(JωE)増産なし。1000枚でやりくりしてね。

とかなってるのかもしれません。(企業の内部情報なので、あくまで想像の範囲ですが)




②購入は 日曜(11/29)までに 

ウィークリーランキングは「毎週月曜~日曜」で集計されるため、 初動(初登場)ランキング1位を目指すには、
購入も買い足しも日曜の17時頃までが良いようです。
「予約はしてあるし受取は後でいっか」と思ってるとこぼしてしまいます。
(∵)ズボラ撲滅✧


③ ネット購入カウント日はお金を払った日

クレジット決済→出荷日
代引→代引支払日
コンビニ受取→コンビニ支払日

クレジット決済以外は
②同様、日曜までに受け取らないと初動に反映されない、ということですね。




3.デイリー/ウィークリーランキングの仕組み

① デイリーランキング
POSシステム導入店舗※の当日販売数
+ネット当日出荷数
(クレジット決済出荷数は確実。代引・コンビニ受取は不明)
翌日発表
だから フラゲ日、発売日と2日連続で1位になる可能性もある。

POSシステムとは、バーコード読取り式レジを使った集計システム。
 商品名・価格・数量・日時などの販売実績情報が吸い上げられます。

このシステムがない店舗は、1週間ごとにまとめて販売実績をオリコンに報告。 そのため、ウィークリーランキングの数値は「デイリーの数値の7日分累計」ではなくて、それに「後から報告分」を加えるので、ずれが出ます。


② ウィークリーランキング
毎週月曜~日曜の推定売上枚数
一般へのランキング発表は火曜(企業向け有料情報は月曜)

①のとおり、
デイリーの推定販売数
+1週間ごと後から報告数
加えて、
+会場限定等イベントでの販売数
の累計から推定。
+(ネット販売の代引やコンビニ受取とかも後から報告かも?)

何にしても日曜までに買わないとですね。


しかし恐縮ながらどれもネット上の情報ですし、オリコン自体も集計方法等ははっきり公開していません。
確実に反映できるか、予約・購入時に店員さんに確認することをお勧めします。

こちらも、もし店舗などで追加情報の確認が取れましたら反映します。



何にしろベストは
「オリコン協力店舗で3週間前までに予約して、発売週の日曜までに受け取る」
ということですかね(*´∀`*) 



発売楽しみに待ちましょう♪゚+.o.+゚♪








DVDシングルってどれくらいがボーダーラインなのか想像つかないけど(*_*)
アニメ、クラシックファンの方が「別にメイキングとかいいや〜CDの曲数多いし安いし」と通常盤でも手にしてくれるといいのですが。。

ジャニーズ別グループのファンは初回盤がないならいいや~となる可能性も高そう。店頭に初回盤が並んでいてほしいですね。
MV解禁や歌番組で「何かかっこいいかも!」って思ってくれる人は3週間切ってから現れるんですもんね(時すでに遅し)そういう方々のためにも…


DVD高いけど、MV公開見たらきっと欲しくなる!なのでここはぜひ今のうちにご予約を( ´ ▽ ` )

リ`▽´ノリ後悔させないよ(イケボ)




moezo_ms at 01:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)NEWS | つぶやき